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代表挨拶

代表挨拶

日本の地域医療を、あらゆる側面から変えて行きたい。

Carus Medical Group代表医師
今野健一郎 Kenichiro Konno

日本の地域医療を、
あらゆる側面から変えて行きたい。

Carus Medical Group代表医師
今野健一郎 Kenichiro Konno

日本の地域医療を、
あらゆる側面から変えて行きたい。

Carus Medical Group代表医師
今野健一郎 Kenichiro Konno

Carusの始まり

私が“Carus”というこのプロジェクトを始めた背景には、日本の地域医療の課題があります。その中でも、私は主に2つの課題に取り組みたいと考えています。

まず一つ目は、超高齢化社会を迎えた今、どんな症状やお悩みでも身近に相談できる医療機関が必要とされているにも関わらず、日本のプライマリ・ケアのインフラは十分とは言えません。アメリカやカナダのようにプライマリ・ケアが1つの専門領域として確立し、家庭医療、総合診療の教育を受けたドクターがかかりつけ医として活躍する国もある一方で、日本では多くの場合開業しようと思えばどんな経歴の医師でも開業ができ、必ずしも、プライマリ・ケアに習熟していない医師も多く開業してきました。

もう一つには、クリニックをはじめとした医療機関の後継者不足の問題があります。若手医師は都心部などにどうしても集中しやすく、地方の医療機関の担い手は減るばかりです。全国のクリニックの院長は高齢化が進んでいますが、その一方で、後継者不足に悩んでいるクリニックは全体の4分の3程度にも及ぶというデータもあり、このままでは特に後継者不足に悩むことの多い地方の地域医療は維持できなくなるリスクがあります。

私は2017年に栃木県の後継者不在のクリニックの継承の相談を受けました。その時の院長は地域のかかりつけ医としてプライマリ・ケアを提供し、在留資格のない外国人への無料診療を提供するなど、ボランティア活動も精力的に行うなど地域にとって欠かせない存在で、在宅診療も行っており、私はその先生の地域貢献の姿勢に感銘を受けました。私自身も総合診療、救急、在宅診療など幅広く経験していましたので、自分ならバトンを受け取れると思い、すぐに継承を決めました。当初はその1箇所のクリニックで医師人生を全うするつもりでいましたが、地域の健康を守る営みを続けているうちに、地域医療の重要性と、先に語った日本における課題を深く実感するようになりました。自分が1箇所のクリニックの院長、医師として働くだけでなく、全国の後継者不足に悩むクリニックを継承し、協力してくれる医師を見つけながら、それぞれの地域の医療を守っていくことはできないか。その課題意識がCarusのスターティングポイントです。
大規模な病院がグループを築くケースや、在宅診療や透析医療に特化して多地域で展開する医療グループはありますが、規模の小さなプライマリケアなどを提供するクリニックを対象として、しかも医療スタッフ確保の難しい地方のエリアであっても果敢に継承しながらグループを築くケースは今も昔もありません。だから、私にその課題解決ができれば日本全体の地域医療に貢献できると確信したのです。

Carusの始まり 

私が“Carus”というこのプロジェクトを始めた背景には、日本の地域医療の課題があります。その中でも、私は主に2つの課題に取り組みたいと考えています。

まず一つ目は、超高齢化社会を迎えた今、どんな症状やお悩みでも身近に相談できる医療機関が必要とされているにも関わらず、日本のプライマリ・ケアのインフラは十分とは言えません。アメリカやカナダのようにプライマリ・ケアが1つの専門領域として確立し、家庭医療、総合診療の教育を受けたドクターがかかりつけ医として活躍する国もある一方で、日本では多くの場合開業しようと思えばどんな経歴の医師でも開業ができ、必ずしも、プライマリ・ケアに習熟していない医師も多く開業してきました。

もう一つには、クリニックをはじめとした医療機関の後継者不足の問題があります。若手医師は都心部などにどうしても集中しやすく、地方の医療機関の担い手は減るばかりです。全国のクリニックの院長は高齢化が進んでいますが、その一方で、後継者不足に悩んでいるクリニックは全体の4分の3程度にも及ぶというデータもあり、このままでは特に後継者不足に悩むことの多い地方の地域医療は維持できなくなるリスクがあります。

私は2017年に栃木県の後継者不在のクリニックの継承の相談を受けました。その時の院長は地域のかかりつけ医としてプライマリ・ケアを提供し、在留資格のない外国人への無料診療を提供するなど、ボランティア活動も精力的に行うなど地域にとって欠かせない存在で、在宅診療も行っており、私はその先生の地域貢献の姿勢に感銘を受けました。私自身も総合診療、救急、在宅診療など幅広く経験していましたので、自分ならバトンを受け取れると思い、すぐに継承を決めました。当初はその1箇所のクリニックで医師人生を全うするつもりでいましたが、地域の健康を守る営みを続けているうちに、地域医療の重要性と、先に語った日本における課題を深く実感するようになりました。自分が1箇所のクリニックの院長、医師として働くだけでなく、全国の後継者不足に悩むクリニックを継承し、協力してくれる医師を見つけながら、それぞれの地域の医療を守っていくことはできないか。その課題意識がCarusのスターティングポイントです。
大規模な病院がグループを築くケースや、在宅診療や透析医療に特化して多地域で展開する医療グループはありますが、規模の小さなプライマリケアなどを提供するクリニックを対象として、しかも医療スタッフ確保の難しい地方のエリアであっても果敢に継承しながらグループを築くケースは今も昔もありません。だから、私にその課題解決ができれば日本全体の地域医療に貢献できると確信したのです。

Carusの今

プロジェクトを始めてからというもの、多くのご縁があり、着実にネットワークを拡げることができています。我々はクリニックを継承した際、そこで大きくオペレーションを変えることはしていません。スタッフについても残留したい方たちは継続して雇用しています。その地域には独自の風土・文化があり、一つ一つのクリニックには、長年の営みの中で、すでにクリニックのスタッフと利用者の間に築かれている関係性があるからです。その土台を大事にしつつ、Carusの目指す理想の医療を実現するためのナレッジやカルチャーのインストールを図り、研修や勉強会を開いたり、私が経営者・医師としての理念や想いを伝えていくようにしています。

中でも、私たちは「生活者としての患者さんを支える」と「地域全体を見る」の二つの視点を大事にしています。例えば何かの不調でいらした患者さんを診療する際、症状を深堀りして聞いていくと、病気の背景にある日々の暮らしの中での困り事もわかってきます。経済的に困っていたり、家族のことで困っていたり、地域で孤立して困っていたり…。病気のことはもちろん、病気以外のことも相談に乗り、必要があれば行政サービスに繋いだり、他の医療介護福祉機関と連携するなどして、それぞれの患者さんに対して「その地域で生活する一人ひとりの人間」として関わることで、生活全般をケアする視点を大切にしています。
この考えに賛同してくださる方たちがCarusに加わり、地域医療の安心を拡げているところです。

Carusの今 

プロジェクトを始めてからというもの、多くのご縁があり、着実にネットワークを拡げることができています。我々はクリニックを継承した際、そこで大きくオペレーションを変えることはしていません。スタッフについても残留したい方たちは継続して雇用しています。その地域には独自の風土・文化があり、一つ一つのクリニックには、長年の営みの中で、すでにクリニックのスタッフと利用者の間に築かれている関係性があるからです。その土台を大事にしつつ、Carusの目指す理想の医療を実現するためのナレッジやカルチャーのインストールを図り、研修や勉強会を開いたり、私が経営者・医師としての理念や想いを伝えていくようにしています。

中でも、私たちは「生活者としての患者さんを支える」と「地域全体を見る」の二つの視点を大事にしています。例えば何かの不調でいらした患者さんを診療する際、症状を深堀りして聞いていくと、病気の背景にある日々の暮らしの中での困り事もわかってきます。経済的に困っていたり、家族のことで困っていたり、地域で孤立して困っていたり…。病気のことはもちろん、病気以外のことも相談に乗り、必要があれば行政サービスに繋いだり、他の医療介護福祉機関と連携するなどして、それぞれの患者さんに対して「その地域で生活する一人ひとりの人間」として関わることで、生活全般をケアする視点を大切にしています。
この考えに賛同してくださる方たちがCarusに加わり、地域医療の安心を拡げているところです。

Carusのこれから

日本の地域医療を、あらゆる側面から変えていきたい。先ほども触れたように高齢化は日本社会全体の課題ですが、それは患者だけに留まらず、実はドクターにも同じことが言えるんです。開業医も高齢化が進んでおり、病院を継承するドクターがいないという問題がある。それを解決するためにも、より一層Carusのネットワークを拡げたい。また、IT・デジタルを活用した課題解決方法もあると思います。医療カメラの精度は上がっていますし、聴診をした音をデジタルデータで取得するデバイスもあります。このような技術を使って遠隔地から診療ができればドクターのリソースを最適化できますし、ドクター側からすると働き方改革にも繋がりますよね。このように課題を多角的に捉え、既存のやり方に囚われずに解決できればと思っています。

また、我々の目標達成にはカバーする地域数という「量」という側面と、一方で「質」における達成もあると考えています。質的な目標で言うと、提供する医療の質の可視化に取り組み、世界的な診療ガイドラインなどにも準拠しながら、医療水準を向上させる取り組みを始めています。また患者さん満足度やご意見、さらには従業員たちの満足度・フィードバックも定期的に調査しながら、それらを向上する取り組みもしていきたいですね。いくら素晴らしい医療を提供しても、患者さんたちがそれによって満足し、希望を感じ、幸福が増していなければ、ただの正しい医療の押し付けに過ぎません。患者さんの満足度については定期的な調査も行っています。調査結果はポジティブなもので、嬉しいコメントを数多くいただいており、そういったことも日々の取り組みのモチベーションになります。まだまだやるべきことが数多くありますし、ビジョンを叶える道のりは遠いですが、我々の考えに共鳴してくれている仲間たちとともに着実に達成し、地域の元気を守っていきたいと考えています。

Carusとはラテン語で、「親密な、愛情深い」という意味を持ちます。私たちはこれからも、医療に携わるものとしての倫理、患者さんへの親密な寄り添いを大切にしながら、「日本のどんな地域でも、人々が幸せに、希望を持って暮らし続ける未来を創る」というVisionに向かって努力していきたいと思います。

Carusのこれから 

日本の地域医療を、あらゆる側面から変えていきたい。先ほども触れたように高齢化は日本社会全体の課題ですが、それは患者だけに留まらず、実はドクターにも同じことが言えるんです。開業医も高齢化が進んでおり、病院を継承するドクターがいないという問題がある。それを解決するためにも、より一層Carusのネットワークを拡げたい。また、IT・デジタルを活用した課題解決方法もあると思います。医療カメラの精度は上がっていますし、聴診をした音をデジタルデータで取得するデバイスもあります。このような技術を使って遠隔地から診療ができればドクターのリソースを最適化できますし、ドクター側からすると働き方改革にも繋がりますよね。このように課題を多角的に捉え、既存のやり方に囚われずに解決できればと思っています。

また、我々の目標達成にはカバーする地域数という「量」という側面と、一方で「質」における達成もあると考えています。質的な目標で言うと、提供する医療の質の可視化に取り組み、世界的な診療ガイドラインなどにも準拠しながら、医療水準を向上させる取り組みを始めています。また患者さん満足度やご意見、さらには従業員たちの満足度・フィードバックも定期的に調査しながら、それらを向上する取り組みもしていきたいですね。いくら素晴らしい医療を提供しても、患者さんたちがそれによって満足し、希望を感じ、幸福が増していなければ、ただの正しい医療の押し付けに過ぎません。患者さんの満足度については定期的な調査も行っています。調査結果はポジティブなもので、嬉しいコメントを数多くいただいており、そういったことも日々の取り組みのモチベーションになります。まだまだやるべきことが数多くありますし、ビジョンを叶える道のりは遠いですが、我々の考えに共鳴してくれている仲間たちとともに着実に達成し、地域の元気を守っていきたいと考えています。

Carusとはラテン語で、「親密な、愛情深い」という意味を持ちます。私たちはこれからも、医療に携わるものとしての倫理、患者さんへの親密な寄り添いを大切にしながら、「日本のどんな地域でも、人々が幸せに、希望を持って暮らし続ける未来を創る」というVisionに向かって努力していきたいと思います。

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